赤の勝ち抜き戦 02

4,000円台の赤ワイン対決で、1回戦勝ち抜きのシャトー プジョーですが、今回はかなり票が分かれました。相手の1本はナパヴァレーでオーガニックワインの造り手として名高いフロッグス リープのジンファンデル1999年です。

 ジンファンデル種は、カリフォルニアの赤ワイン原料としてジャグワイン用にもブレンドされるフルーティーで、やや量産型の原料として知名度の高い品種ですが、この造り手のテロワールにこだわった熱い思いは、私たちに大きな感動さえ与えてくれるものです。

 濃い不透明なルビー色の縁には、微かにオレンジ色が見られ、グラスの壁面をゆったりとワインの涙が伝ってゆきます。(あ〜こんな静かな涙は近頃流してないなあ・・・・なんて)

 芍薬の花のような心地よい香と、少し湿っぽい革や醤油、黒胡椒の香を感じます。まろやかな酸味、わずかな甘味と果実味がやさしく口中に広がります。強すぎない渋味が奥の方でバランスよく存在感を示すふくらみのある優しくて力強い立派なワインです。

 このジンファンデル種は最近のDNA研究の成果で、そのルーツが南イタリアで近頃人気急上昇のプリミティーヴォ種だということが知られてきているようです。

 もう一本の相手はカステッロ・ディ・アマの造るキャンティ・クラシコ2000年です。

 縁にオレンジ色を帯び、透明感の有るこのルビー色のワインは、クランベリー、ユーカリ、スパイス、杉の香などの爽やかな香があり、口に含みますと誰しも感じる美しい酸味と程よい渋味のウエルバランスと言うキャンティの特徴に加え、高い凝縮感も備えたワンランク上の品の良いキャンティです。

 おしゃれなラベルの多いイタリアワインですが、このワインの絵柄はトスカーナを最初に訪れた際、プブリコ宮殿で見たマルティーニのフレスコ画からとられているのに気づきました。夕日の中で眺めたマンジャの塔の美しさと重なり、懐かしさもあって私はこのワインに一票をいれたのですが、やはり2回戦も(多数決で)軍配はシャトー・プジョーの勝ち残りが決まりました。。